お隣さんのキケンな誘惑
✱✱✱
「ちょっとあんた聞いてんの!?」
「ああ…ちゃんと聞いてるよ。」
あれからメーとビールを飲んでたんだけど、メーは飲み過ぎたのか元彼の事を話しだした。
「ずっと信じてたのに結婚してただなんてっ!騙されてるのも気づかずに私は彼に抱かれて愛されてると思ってた。
それなのにっ…うっ…」
どうやら元彼は既婚者だったらしく、それに気づかなくて付き合っていたようだ…。
メーは泣き出してしまった。
「男なんてもう信じられないっ…うわぁぁん」
最後にそう言って泣きじゃくりながら寝てしまった。
辛い想いをして苦しんでいたメーだから、今すぐ告白とかじゃなく、一緒に居る時間を増やして少しずつでいいから俺の存在や中身をみてもらうようにしてみようと思った。
寝息も聞こえ出し、メーを抱きかかえてベッドに寝かせ、帰ろうとしたら無意識に俺の腕を掴んだメーは勢いよく俺をベッドに引っ張り、俺を抱きまくらと勘違いしてるのか、俺の背中をメーはギューっと抱きしめて、足までもを絡めてきた。
いくら無意識とはいえ、こんな事されたら反応しちまうだろうが…。
俺だって男だし、それにメーに惚れてしまった今はこの体勢は俺にとっては過酷でしかない。
そして更に追い打ちをかける出来事がこの後に起こった。
急に俺の耳に生暖かい感触がしたと思ったら、耳朶をパクパクとされて思わず体がピクリと動いた。
やべぇ…可愛すぎんだろ。
今すぐキスしてぇ…。
だけどダメだ!メーにキスしたい気持ちはマジだけど、昔みたいに軽い俺じゃないし、メーともし付き合う事が出来たらじゃないとダメだ!
そうじゃなくても恋愛の傷をまだ引きずってるしな…。
くそっ…どうすりゃいいんだよ俺!
だけど俺も朝から疲れてたのもあり、気がつけばそのまま眠りに就いていた。