お隣さんのキケンな誘惑




「久藤さん、久藤さん!」


「んー」


俺は誰かに起こされてるので目が覚めた。
目を開けるとそこにはメーが居て、昨夜はあのまま寝ちまったんだと思いだした。


「おはよメー」


「おはよう、ございます。
ってそれよりも何故居るんですか?
それに一緒に寝てるなんて…」


「覚えてないんだ?
昨日はメーの話を聞いていて、飲み過ぎたのか途中にメーが寝たからベッドに横にさせたら俺の腕を引っ張ってきてベッドに引きずり込まれたから俺も疲れてたしそのまま寝た。」


「嘘でしょ…」


「嘘じゃないんだなこれが…
それにメーって可愛くてマジでヤギみたいだった。
俺に抱きついてきたと思ったら俺の耳をパクパク口でしてきてさ…」


メーは信じられないみたいな顔をして俺を見ていた。


「俺がどれだけ理性を保ったかわかんねぇだろ?
まぁ疲れてたから寝れたけどな!
まさか会ったその日にメーに耳をパクパクされる関係になっちまうなんて…」


「もう言わないでっ!!
と、とにかく私は用意して仕事に行くから久藤さんは帰って下さい!」


「はいはい!んな怒んなよな?
じゃあなメー!」


俺は顔を赤くしたメーの頭をポンポンとして自分の部屋に帰っていった。


これが俺とメーとの出会いであり始まりでもあった。


今ではメーは俺の彼女だし、この時はメーと付き合えるなんて思ってもいなかった。


メーからの告白にはマジで驚いたけどすげぇ嬉しかった。


今は付き合って三ヶ月、俺はメーにプロポーズをしようと思っている。




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