お隣さんのキケンな誘惑
「…ヤダ…」
「えっ…」
体調不良な男からのプロポーズなんて嫌だったかもしれない。
それに寝起きでプロポーズだったのがいやだったのか!?
俺は頭が混乱していた。
こ、こんな筈じゃなかったのに〜!
「雅紀、雅紀っ!」
そうメーの呼ぶ声が聞こえて目が覚めた。
目を開けるとメーが心配そうに俺を見ていた。
「大丈夫?かなりうなされてたけど…
熱はもう下がってるみたいだしとにかくこれを少し飲んだら?」
ミネラルウォーターのペットボトルをくれた。
汗もかいてたし喉も渇いてたのもあって俺はゴクゴクと飲み干した。
チラリとメーの左手に目をやると、そこには指輪はなくて、夢なんだと思ったらホッとした。
こんな夢を見てしまうなんて…。