お隣さんのキケンな誘惑
俺は頭をスッキリさせたくてシャワーを浴びた。
さっきのが夢でマジ良かった。
これが現実なら俺はその場で倒れていたかもしれない。
シャワーを浴び終えてリビングに行くといきなりメーは嬉しそうに俺に抱きついてきた。
まさかこれも夢…?そんな訳ないよな。
「どうしたんだよいきなり?」
「ふふふっ、だって嬉しかったんだもん!」
その時にインターフォンの音が鳴り、メーは玄関へ向かった。
俺はソファーに座ってテレビを付けた。
するとメーが戻ってきて話しかけた。
「雅紀、ケーキありがと!まさかケーキが家に届くなんて思ってなくて。」
そっか、俺は病院に行く前に一度、自分の部屋に戻ってケーキ屋に電話して持ってきてもらうように頼んだんだった。
本当なら一緒に取りに行きたかったけど今日は出掛けるのは許してくれなさそうだったし、頼んでいたケーキ屋が宅配してくれると言ってくれてまじ助かった。
「何処にも連れて行ってやれなかったし、ケーキしか食べさせてあげられなくてごめんな?」
「そんな事ないよ?ケーキ凄く嬉しい!」
「あっ、ちょっと待ってて!」
俺は上着からネックレスの入った箱を取り出してメーに渡たそうとしたら、指輪の入ってる箱まで落ちてしまった。
メーはその箱を拾ってしまった。
俺の手にはネックレスの箱、メーの手には指輪の箱。
だけどさっきの夢を思い出すとプロポーズをするのが怖かった。