お隣さんのキケンな誘惑
「怖かったな…」
そう言って久藤さんは私を抱きしめた。
強がってたけど本当は怖かった。
あんな健は初めてみたし殴られた時に殺されるんじゃないかとも思った。
そう思ってると涙が溢れてきた。
「俺が側に居てやるから思いっきり泣けよ…」
その言葉を聞いて私は声を出して泣いた。
久藤さんは私が泣き止むまでずっと背中を擦ってくれた。
「助けてくれてありがとうございました。
久藤さんが居なかったら今頃は…」
「当たり前だろ?たまたまこの近くに飲みに来ていて帰ってた途中だったんだよ。
助けられて俺も安心したよ。
もう遅いから帰ろう。」
そう言ってタクシーを拾ってマンションまで帰った。
部屋に入って私はシャワーを浴びた。
何度も綺麗に洗うと少しはスッキリした。
お風呂から上がると私は髪の毛を乾かして久藤さんの家の前に行った。
ピンポーン
「はい」
そう言って久藤さんは扉を開けた。
「メー?どうした?」
「…今日はありがとうございました。
お礼に家でビールでも飲みませんか?」
「メーから誘ってくれるなんて嬉しいな!
じゃあお邪魔するよ!」
私のに家に二人で入り久藤さんにビールを渡した。