お隣さんのキケンな誘惑




「私はお風呂に入るので、食べたら帰って下さいね!」


「冷たいなメーは」


そう久藤さんは言ったが私はそれをスルーした。


お風呂に入った私はため息をついた。


何故私は久藤さんに夕食を作るはめに…。
私が食費を払えなんて言ったからだけど。


久藤さんは友達以上、恋人未満の関係とか笑って言ってたけど、本当に私達の関係ってなんだろ。


それに私じゃなくても久藤さんなら直ぐに彼女が出来そうなのにな…。


いつまで私は久藤さんに夕食を作らなくてはならないのだろうか…。


色々と考えていたらお風呂に入ってる時間が長くなった。
まだホラー映画が残ってるから上がって見なくては。


私はお風呂から上がり、髪の毛を乾かしリビングに向かうと、そこには久藤さんがビールを飲んで寛いでる姿があった。


「何で居るんですか?食べたんですよね?」


「食べたし今日はちゃんと食器も洗ったぞ!
旨かったよ。」


「だったら何故居るんですか?」


「それはだね、こんなのが目に入ったら見たくなるだろ?」


久藤さんが手に持っていたのは、今から見ようとしたホラー映画のDVDだった。





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