お隣さんのキケンな誘惑
恋の予感!?
仕事も忙しくて、今日は休む暇がないくらいに働いた。
今日は智子と飲みに行く。
久藤さんには予め今日は夕食は作れないと言ってある。
久しぶりに夕食を作らなくていいから楽だ。
私だって帰りが遅くなるし、遅くに夕食を二人分とか作るのも大変だしね。
最近は多めにおかずを作ると、次の日にリメイクして作ったりしてる。
何だか主婦になりつつある。
まだ結婚すらしていないのに…。
仕事が終わり、智子と二人で居酒屋に行った。
今日は智子の彼氏もくるみたいで、久しぶりに三人で飲む事になった。
智子と彼氏は付き合って二年になる。
先々では結婚もするみたいだけどね。
私達が待ち合わせの居酒屋に着くと、既に智子の彼氏が来ていた。
「お待たせ!」
「俺達も今さっき来た所!あっ、コイツは俺の大学の時の後輩で、たまたま会ってさ一緒に飲もうって誘われたから連れてきた!」
「始めまして、佐藤 樹です!
今日は突然すみません。」
「気にしないで、私も友達を連れてきてるし今日は飲みましょう!」
智子の彼氏と後輩の佐藤さんに私も挨拶をして、ビールを頼み乾杯した。
智子が彼氏の隣に座り、私は佐藤さんの隣に座っていた。
それに佐藤さんは飲みましょうと智子の彼氏を誘ったのに、実はお酒が弱くて頼んでいたのはノンアルコールだった。
「この前に営業に行ってたんですけど、いつも回ってる得意先に見慣れない顔の人が居たんですよ。
見た目はヤクザみたいで俺も少しビビッてしまったんですけど、勇気をだしてそのヤクザみたいな人に話しかけたんです。
するとその男の人の声が少し高くて顔と声のギャプに笑いそうになったんです。
だけど得意先だし笑いを堪えてたら、後から"渚"って呼ぶ男の人の声がして、その声に返事をしたのがヤクザみたいな顔の男の人でもう得意先出た瞬間に笑いが止まらなかったです!
見た目は凄く怖い顔をしてるのに声も名前も一致してないのが俺のツボでした。」
佐藤は他にも面白い話をしてくれて皆で笑った。
久しぶりにこんなに笑ったのかもしれない。
居酒屋を出ると智子と彼氏は一緒に帰り、私も帰ろうとしたら佐藤さんがタクシーで送ってくれると言われて送ってもらうことにした。