お隣さんのキケンな誘惑




久藤さんと特に会話もなくて何か変な感じがした。


私はお風呂に入り上がってスマホを見ると、佐藤さんからラインが来ていた。


きっと番号で友達追加したんだろう。
私も友達追加をして佐藤さんからのメッセージを見た。


(今日は一緒に飲ませてもらってありがとうございました!と言っても俺はノンアルコールしか飲んでませんが。
今度、お互いに時間が出来たら食事でも行きましょう!
また連絡します。)


そうメッセージが来ていた。


食事か…まぁ食事くらいならいいよね?
アルコールは飲めないみたいだし、それに佐藤さんの話をまた聞きたいとも思った。


私は"わかりました"と返事を送った。


それからいつも通りの毎日を過ごし、仕事が終わると久藤さんの分の夕食も一緒に作っていた。


佐藤さんからはあれから連絡もなく三週間が過ぎた。


ピンポーン


あっ、久藤さんが来たみたいだ。


私は玄関の扉を開けた。


「ただいま!」


「オカエリ」


「何で棒読みなんだよ?」


「えっ?普通ですけど?」


「メーって俺には冷たいよな?まぁそんなメーも好きだけどな!あー腹減った!」


そう言って中へと入って行った。


さりげなく"好き"とか久藤さんは言ってるけど言われた方は冗談でもドキッとしてしまう。


私もキッチンへ向かって作っていたの肉じゃがを温めた。


「「いただきます!」」


そう言って二人で食べた。


久藤さんはいつ見ても美味しそうに食べている。
その姿を見ると私は嬉しかったりする。
自分が作った物を美味しそうに食べてくれるのはやっぱり嬉しい。


久藤さんは相変わらずよく食べる。


私がちょうど食べ終わるとスマホの着信が鳴った。


見ると佐藤さんからで私は通話ボタンを押した。





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