お隣さんのキケンな誘惑




それから暫くして二人で居酒屋を出るとタクシー乗り場まで佐藤さんが送ってくれた。


「今日はありがとうございました!またデートに誘いますね。
今日は会社に忘れ物しちゃって家まで送って行けませんけど今度はまた送りますから。」


「気にしなくていいよ?私の方こそご馳走になってありがとう!」


「じゃあまた連絡します!」


「はい!」


そう言って佐藤さんと別れた。


だけど佐藤さんは面白くて悪い人じゃないし、本気で付き合う事も考えてみようかな…。


私はタクシーに乗ってマンションに着くまでそんな事を考えていた。


マンションに着いて自分の部屋の前に着くと久藤さんも今帰ってきたのかコンビニの袋を持って玄関のドアを開けようとしていた。


「今帰り?楽しかった?
それとも…告白とかされちゃった?」


「へっ…」


「何だよ図星、とか…?」


「まぁ…じゃあ、おやすみなさい」


そう言って私は家の中に入った。


するとスマホにラインが届いたから見てみると佐藤さんからだった。





< 39 / 121 >

この作品をシェア

pagetop