お隣さんのキケンな誘惑
すると久藤さんと目が合ってしまい、久藤さんは持っていた茶碗と箸をテーブルに置いた。
「さっきから人の顔をジロジロ見てるけど俺に惚れたの?」
「ば、バカじゃないのっ!そんなんじゃないです!」
「じゃあ何だよ!」
「よく食べるのに太らなくて羨ましいなって思っただけです!」
まぁ本当はそれ以外でも綺麗な顔をしてるし睫毛も長いなとかも思ったけどね…
「だって俺、朝飯はまず食う暇ないし、お昼も食べたり食べれなかったりだし、体力をかなり消費してるから太らないんじゃないか?
それにメーの料理はマジで旨いしまだまだ食べれるぞ!」
そう言って久藤さんは私にご飯のお替わりと言って茶碗を差し出した。
私は茶碗にこれでもかってくらいに大盛りにいれたけどキレイに食べてしまった。
食べた後は勝手に冷蔵庫を開けてビールを飲みだした。
これは毎回だからもう気にしていない。
私はビールを飲んでる久藤さんに話しかけた。
「久藤さん、明日は夕食は作れないかもしれないので食べて帰るか買うかどっちかして下さい」
「明日は休みだったよな?どっか出かけんの?」
「まぁ…」
「ふぅーん…デートなんだ?」
「か、関係ないでしょ!」
「確かに俺には関係ないけどな!じゃあ俺は帰るよ、ご馳走様!」
そう言って久藤さんは帰って行った。
久藤さんが帰ると私は食器を片付けてお風呂に入った。
お風呂から上がって冷蔵庫からビールを取り出して飲んだ。
やっぱ風呂上りのビールは最高だ。
私はスマホを見ると、佐藤さんからラインが来ていて見ると明日はマンションまで車で迎えにくるらしい。
車か…考えただけで緊張しちゃいそうだな。
私はビールを飲み干して歯磨きをすると、寝坊しない為に早めに眠りに就いた。