お隣さんのキケンな誘惑
「芽衣さん中々、上手いじゃないですか!
だけど俺のこの必殺技のサーブを上手く返すことができるかな?」
「ほほう、それは是非ともその必殺技のサーブとやらを見てみたいもんじゃ!くるがいい!」
何故かコントみたいな乗りでバトミントンをし始めた私達。
平日で人が広場には居なくて二人で楽しんでいた。
私って…こんなキャラだったっけ?
てか完全に佐藤さんに流されてるような…。
だけどこんな流され方なら許せるかな。
それからも暫くはバトミントンを二人で楽しんだ。
少し疲れて休憩してると佐藤さんが飲み物を買ってきてくれた。
「ありがとう!何だか久しぶりに体を動かせて楽しかったです。」
「ははっ!それは良かった!
だけどまだ終わってないんですよ…
次はこれで遊びましょう!」
佐藤さんは鞄の中からバスケットボールを取り出した。
「バスケ?」
「楽しいですよバスケも!
さっそれ飲んだらさっそくしましょうか?」
「は、はい!」
こんなデートって初めてだけど、案外楽しいな。
私は水分補給をした後に佐藤さんとバスケをした。
私はゴールに入れる練習をしたり、ドリブルをして走り回ったりしていたが、その姿が面白いのか佐藤さんはゲラゲラと笑っていた。
十分に体を二人で動かすと、お腹が空いてきた。
「じゃあそろそろ遅くなりましたがお昼にしましょうか?
動いた後のご飯って本当に美味しいですからね!」
そう言って私達は車に戻って遅めのお昼ご飯を食べに行った。
最初はデートだし、佐藤さんは私を好きだと告白されてたから変に意識しちゃって上手く会話が出来るか心配だったけど、今では自然でいられるし楽しい自分が居た。
もし佐藤さんと付き合ってもこんな風に楽しくて幸せかもしれない。