お隣さんのキケンな誘惑



私はソフトクリームを買って食べている人をじっと見つめていた。
口に入れた瞬間のあの美味しそうな顔を見るだけで食べたくなる。


「芽衣さん、食べたいんでしょ?」


「……はい」


「そんな時は我慢せずに言っていいんですからね?
俺も食べたいし買いに行きましょう!」


そう言った佐藤さんは私の手を握ってソフトクリームを買いに行った。


自然に繋がれた手に私は一人、ドキドキしていた。
目当てのソフトクリームは美味しいけど、意識してドキドキが止まらなくなりそうだ。


だけど佐藤さんはソフトクリームを食べた後も私の手を握った。


どうしちゃったんだろ私…。


ドキドキするなんてもしかしてこれは…恋?


その後、SA巡りを楽しんだ私達は戻ることにして、佐藤さんの友達が働いているbarに行くことにした。


私も佐藤さんも美味しそうな食べ物につられてちょこちょこ食べたせいかお腹は満たされていた。


走る事、二時間。
佐藤さんの友達が働いているbarに着いた。


「今日はデートしてくれてありがとう!
次にデートする時は映画とか見に行きましょう。」


「はい!私こそ楽しかったです!」


「それにしても今日のバスケした時は芽衣さん可愛かったな。
一生懸命にドリブルしてる姿もだけど、一番はやっぱり勝手にボールが違う所に行っておいかけてる姿かな。」


「それは言わないで下さいよ!
バスケなんて学生の頃に体育の授業でやったくらいなんですから。
だけど体を動かすのって楽しいですね。
明日には筋肉痛になってそう…」


そんな会話をしながらお酒を飲んだ。
佐藤さんと居ると凄く面白くて、それに佐藤さんの笑顔にドキドキしちゃう。


私…佐藤さんの事を好きになってるのかな?





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