お隣さんのキケンな誘惑



お風呂から上がった今も、頭に浮かぶのは久藤さんの顔だった。


好きだって気づいたらドキドキが止まらない。
こんな気持ちになったのは学生以来かもしれない。


今までは流されるように恋をしていて、きっと佐藤さんの本性を知らなかったら騙されたまま、好きになってまた酷い裏切り方をされてたのかもしれない。


あんな風に佐藤さんに対して久藤さんが怒ってる姿を見て、同情とかじゃなく本当に私の事を想ってくれてるんだって久藤さんが言ってくれた言葉は嘘じゃないと思う。


だけど明日からどうしようかな…。


毎日、夕食を食べに来る訳だし、普通でいられるかな?


明日の夕食は何にしようかな?とか、久藤さんの喜ぶ顔がみたくてそんな事を考えていていたらいつの間にか眠っていた。




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