お隣さんのキケンな誘惑



仕事も終わり、片付けをしていると智子がニヤニヤしながらやってきた。


「お疲れ様!昨日は佐藤さんとどうだった?」


「あ…さ、佐藤さんとはその…」


私は昨日の出来事を話した。
初めは智子は嬉しそうに話を聞いていた。


だけど佐藤さんの本性が分ったとたんに顔色を変えたのだった。


「何それ…佐藤さんって真面目で優しそうなフリして裏では酷い男だったなんて…。
何だかごめんね?彼の後輩だったしまさかそんな人だとは思わなかったから芽衣に嫌な気持にさせてしまって。」


「智子の彼氏のせいじゃないよ?
佐藤さんは本性を智子の彼氏に隠してたと思うし、本性知ってたら智子が佐藤さんの話を彼氏にしたら止めとけって言う筈でしょ?」


「そうだよね…確かに佐藤さんもかなりムカツクんだけどさ、久藤さんは前にも芽衣を助けてくれて、今回は佐藤さんの本性を知って佐藤さんに凄く怒ってたみたいだし久藤さんがいなかったら芽衣は騙される所だっし感謝しなきゃね?」


「うん…」


「で?その割には何だか凄く今日は生き生きしてたみたいだけど久藤さんと何かあったんでしょ?私に隠しても無駄だから白状しなさい!」


こ、怖いってば顔が…。


私ってそんなに生き生きしてたのかな?


私は智子に久藤さんが私に言ってくれた言葉と、私はその言葉で久藤さんが好きになった事を伝えた。





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