お隣さんのキケンな誘惑
✱✱✱
「コレも欲しいしあっちも良いよな?」
「そうですね!久藤さんは食器が欲しかったんですか?」
私達は今、食器を見ている。
お皿とか色々と真剣に選んでいる久藤さんが可愛く思えた。
「いつもメーには美味しいご飯を作って貰ってるし、食べさせてもらって感謝してんだよ。
それに食器もさ、俺専用のをメーの家に置くのも悪くないだろ?」
お、俺専用!?
「よし決めた!色違いで俺とメーの分を買おう」
そう言った久藤さんはお皿を持っていた籠に入れてレジへ向かった。
食器を久藤さんの分も私の家に置くって事は、これからも毎日、ご飯を食べに来てくれるからであって、久藤さんと本物の恋人同士になったみたいで私は幸せな気分に浸っていた。
食器を買った後は、ショッピングモールを出てマンション近くのスーパーにやってきた。
「久藤さん?どうしてスーパー?」
私はてっきりマンションに帰るんだと思ってた。
「今日は休みだし、いつもメーが一人で買い物してるだろ?二人で買い物するのもいいかなって思ってさ!折角、新しい食器も買ったし、買ったらメーの料理が食べたくなった。
今日のお昼に食べたパスタも旨かったけど、やっぱメーの作る料理のが一番旨いしな!
さっ、行こうぜ!」
そんな事を言われたら好きな気持ちが膨らんでしまって破裂しちゃいそう。
今日、一日で久藤さんをもっと好きになった。