お隣さんのキケンな誘惑
私も焼き鳥を食べて、ビールを飲むと話の続きに戻した。
「お昼を食べた後はショッピングモールの中のお店を二人で見ていたんだ。
それに今日は恋人になったつもりでデートするからって言われて手も繋いでたの!」
「手を繋ぐなんてやっぱ久藤さんは芽衣が好きなんじゃないの?」
「どうだろ?久藤さんの頭の中までは私には分からないし、私はそんな風には思えないんだけどね。だけど、二人で色々とお店を見ていたら誰かが久藤さんの名前をよんで、振り返ったら綺麗な女の人でさ、その人に気づくと私と繋いでいた手を離してその女の人の所に久藤さんは行ってしまって楽しそうに話してたんだ。」
「まさかのライバル!?」
私はビールを飲み干し続きを話した。
「凄く不安だったけど全く違って、会社の先輩で、その人には旦那さんも子供も居たの。
家族で来ていたみたいで、久藤さんはその先輩に私を彼女だって紹介してくれたんだ。
その先輩と別れた後にどうして彼女だって言ったのかを聞くと、今日は恋人だから彼女だから嘘は言ってないって言われてさ、例え一日だけの彼女でも私は嬉しかったんだ。」
「そこまで言ってるのはやっぱり芽衣の事が好きなんだよ!好きじゃなかったら手を繋いだりなんて、普通はしないし、彼女って紹介も絶対にしないよ!」
智子にそう言われるとそうなのかな?なんて思ってしまってニヤニヤしてしまった。
気分がよくなりお酒が進み、気がつけば結構な量を飲んでいた。