お隣さんのキケンな誘惑
「どうしたんだよ?甘えてんの?」
「だって好きなんだし甘えたっていいでしょ?」
「メーは可愛いな!」
そう言って雅紀は私の頭を撫でた。
だけど私は頭を撫でられたいんじゃない。
雅紀にキスして欲しかった。
だから私から雅紀にキスをして、雅紀の唇を割って自ら舌をねじ込ませた。
自分でも大胆な事をしてるんだって分かってる。
だけど女として見て欲しい気持ちも強くなる。
雅紀も嫌がることなくそれに答えてくれて、もしかしたらキス以上に進んでくれるかもしれないと心の中で思った。
だけど雅紀は唇を話すと腹減ったと言い出してしまい、トイレに行くと言って私から離れたのだ。
私から頑張ってみても雅紀に流されてしまい、何だか悲しい気持ちと怒りが込み上げてきた。
私はキッチンに向かうと昼食の準備をした。
言葉に出して自分から抱いてなんて言えなくて、だけど答えてくれない雅紀にその感情を昼食にぶつけた。
私がキッチンで料理を作ってると、後ろから旨そうな匂いだな!なんて言ってたけど、食べたら旨い何て言える?と心の中で思った。
料理が出来上がり、私はテーブルにお皿を並べた。
「雅紀、出来たよ!」
「ああ」
二人でテーブルに座り「いただきます」と言って食べ始めた。
私は黙々と食べていたが急に雅紀は咳込んだ。
「ゴホッゴホッ」
「どうしたの?」
「いや…咽ただけだ…」
そう言った雅紀はお茶を一気に飲み干した。
私はチャプチェを作り、雅紀の分は豆板醤を入れて結構、辛くなってると思う。
勿論、私のは程よい辛さくらいにしている。
私が食べてるチャプチェをチラチラと見ていたのは知っていたが気づかないフリして雅紀よりも先に昼食を食べ終えた。