お隣さんのキケンな誘惑
すると雅紀は私をぎゅっと抱きしめた。
「メー、ごめんな?メーを不安にさせてしまって。俺はメーが好きだ!
俺がキスしかしなかった理由はメーの元彼の話も聞いていたし、大切にしたかったんだ。
俺だってすぐにでもメーを抱きたいと何度、思って我慢したかわかんねぇ。
キスしたらもっとメーが欲しくて、だけど元彼とは一緒にはなりたくなくて、だからキスも最近はしなかったのはそれが理由だったし、メーは十分、魅力的な女だよ!」
「本当に…?」
「ああ!俺だって男だし、好きな女が目の前に居たら触れたいって思う!
今だってメーをこの場で押し倒したいくらいだしな!」
「えっ…?」
「あーもうメーは可愛すぎんだよ!
今日はもう、我慢しねぇから覚悟しとけよ?」
そう言った雅紀の言葉に出ていた涙は止まり、私は急に恥ずかしくなった。
私もそれを望んで居たはずなのに、何だかハッキリ言われてしまうと心の準備がっ…。
そんな私の手を引っ張り、雅紀はタクシー乗り場に向かって歩き出し、タクシーに乗ってマンションへ向かう途中、私の心臓は爆発してしまうんじゃないかと思うくらいドキドキしてしまった。