さかやどり
入学して1週間した頃、学科単位の飲み会で、荻野とは席が隣りになった。
未成年だからとアルコールを断った私と反して、既に成人済みだった彼はじゃんじゃんと飲み物を注文して、帰る頃には出来上がっていた。
「紺野さん、荻野君と方向一緒だよね」と、いつも昼食の時間一緒に過ごす友人に言われた。
帰り道の途中にある公園で彼は疲れたから休みたいと言った。
最初は私が彼を支えるようにして歩いていたはずなのに、いつの間にか彼が私の手を引いていたことに、その時ようやく気付いた。
未成年だからとアルコールを断った私と反して、既に成人済みだった彼はじゃんじゃんと飲み物を注文して、帰る頃には出来上がっていた。
「紺野さん、荻野君と方向一緒だよね」と、いつも昼食の時間一緒に過ごす友人に言われた。
帰り道の途中にある公園で彼は疲れたから休みたいと言った。
最初は私が彼を支えるようにして歩いていたはずなのに、いつの間にか彼が私の手を引いていたことに、その時ようやく気付いた。