Loki【完】
もぐもぐと私の卵焼きを頬張る迅の事が可愛いと感じたのは私だけ。
「ん、美味い」
「ほんと?」
「あぁ。じゃあ俺からはこれをあげる」
そう言い彼が箸でつかんだのはチーズ竹輪ロールというおかず。
彼の母親が得意とする料理で、彼が好きな食べ物の一つだ。
「ほら、あーん」
言われた通りに口を広げ、それを口の中に入れる。
うん、やっぱり美味しい。
「んーっ、美味しい!!」
「そうか?なら良かった」
その後もお互いのお弁当のおかずを食べさせあいっこする私達。
そうしているうちに先程の不快な事もすっかり忘れて、いつも通りの場所で最高の仲間と共に楽しい時間を過ごす。
この日常がずっと続きますようにと願う。