キャッチボール
今日も補習が終わり待っていた。
すると真っ黒に日焼けしたノリヤが走ってきた。
「まぢ弁当うまかったぁ。ありがとな。」
と言いながら私を抱きしめた。
私は突っ立ってびっくりしていると
ノリヤは慌てて手を離し
「ごめん。俺あせくさいよね。急に抱きついてごめん。最悪だよな。」
と下を向いた。

「うんうん。全然嬉しいんだけどびっくりしてた!帰ろうよ。」
と照れを隠すかに私は先を歩いた。
「なんで先行くんだょー。まてょ。」
とノリヤは言い追いかけて来た。
ノリヤは追い付き私と同じ歩幅で歩いてくれた。
私は
「今日は私の行きつけのお店行こうょ。」
と言いノリヤの方を向いた。

「いいょ(*⌒-⌒*)行こうぜ。*」
とノリヤも楽しそうだった。
少し歩き私はいつもお店の戸を開けた。

カランコロンー
ドワノブがなる。

「いらっしゃいませー。アリちゃんぢゃないの。彼氏かしらぁ。そこのテーブル空いてるから使ってね。」
とおばさんが私に話してきた。

「おばちゃんありがとう。彼氏かもょ~。なんてね。ママにはないしょね。」
私はおばちゃんにウインクをして口止めをした。そしてノリヤに目線を移した。
「ここ、うちのバイト先なんだよ。洋食のお店だけど大丈夫だった?」
と私は心配しながら聞いた。

「大丈夫だよ。俺なんでも食べれるから。」と話しているとおばちゃんが
「アリちゃんが初めて男の子連れてきたお祝いだから今日はおばちゃんのおごりだからお店のいち押し持ってきたから」
とテーブルに結構量がある2つドリアが置かれた。

「おばちゃんありがとう。夏休みあけたら一生懸命働くからねぇ〇ノリヤ、ここのドリアめちゃくちゃおいしいんだよ。食べてみなぁ。あついから気をつけてね*」
と笑顔で言った。

ノリヤははにかみながら食べ始めた。
一口たべはじめると
「まぢうめー。」と言いながあっという間に平らげてしまった。
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