キャッチボール
「ありがとう。おいしかったよ。野球部ってバイトダメなんにおごってくれてありがとう。」
私は素直にお礼をノリヤに言っていた。
すると、
「気にしなくていいょ。おごりたかっただけだからさぁ。」
と照れながらノリヤが言った。


私は何かお礼をしたくなり考えた。

「明日も練習?」

「そうだけど、どうした。」

「お昼とかどうしてるの?」

「昼休みにセブンで買ってる。」

「そうなんだぁ。
いいこと思いついたんだけど、私も補習だから、今日のお礼したいんだよね。練習ならお弁当つくるょ。」

と私はノリヤの前に立ち笑顔で言った。
ノリヤは驚いて
「俺に?」
と聞いた。

「嫌ならいいんだょー。どうするの。」
と少し意地悪に私は聞いた。

「マジ。嬉しいいんだけど。お前料理できたんだぁ!」
とノリヤはめちゃくちゃ嬉しそうな笑顔で笑っていた。


「できるんだから。楽しみにしててよ。練習何時からなの?」
と私はツンとしながら聞いた。

「練習は8時からだょ。」
「早いなぁ-いつ渡せばいい?」

「お前も昼休み時間同じだろ。そのときに昇降口で渡してほしいな。」

「わかった。了解*」
笑顔で私は話した。

ノリヤが
「良かったらチャリの後ろのるかぁ?」といきなり聞いてきた。

びっくりしながらも
「乗るー。」と言いながら乗り
「どこに捕まればいい?」といいながらも
背中からお腹に手をまわしてぎゅっと捕まった。


ノリヤの背中は大きくて暖かいからいつのまにか顔を押しつけてた。
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