英国紳士と甘いはちみつ同居☆

「もうくるみさんったら！　こんな凄い知り合いが居たなんて！　どうして隠してたんですかっ」
「いや、もし仮に知り合いでも自慢なんてしないでしょ。自分の事じゃないのに」
「あはは。ツンツン」

そう言いつつ、浜ちゃんの声がいつもより高い。
そりゃあ、こんな上等な、明らかに普段擦れ違わないような男の人は確かに緊張するけど。
でも、この人の甘い笑顔、何だかちょっと刺があるような。

「昔からくるみは着飾らない真っ直ぐな所が可愛かったですよ」
「は！？」
「きゃー！　ブラフォードさんは昔からのお知合いなんですね。どんなお知合いなんですか」
「もう、浜ちゃん！」

今すぐ、ドライヤーのコードで首を絞めて楽にしてやろうか。
殺気だった私に気づいた浜ちゃんが、さっと普段のテンションに戻して視線を逸らすがもう遅い。絶対に後で覚えてなさいよ。

「照れるくるみも可愛いな」

アイスティーを飲みながら、爽やかにジンさんは笑う。

「照れてません！」