英国紳士と甘いはちみつ同居☆
目元だけふんわり甘く笑った彼は、鏡越しにずっとそれから私を見ていた。
緊張して、手が震えても彼の鋭い眼差しは、時折思い出したかのように瞬きするのみだった。
彼が私に何を言いたいのか、本当に知りあいなのか、色々と疑問は絶えないけど。
その鋭い目で射抜かれたら、どうしていいのか、息さえも上手く出来なくなる。
ただ――、その蜂蜜のような琥珀色の瞳は、私もずっと見つめていたい。
蜂蜜の輝きを永遠に閉じ込めた様な、宝石の様な瞳は、綺麗で溜息が零れそうだ。
肩までかかっていた長くキラキラと輝く金髪を切るのは勿体ないけれど、恐る恐るハサミを入れた――。