英国紳士と甘いはちみつ同居☆
「俺が監修した。だから、蜂蜜の味も落としてないぞ」
「うっそ。やばい、やっぱ今、食べたい」
「食事を終えてからだ。いいか、サラダも食えよ」
いつの間にか、トマトと玉ねぎ、生ハムでマリネサラダまで作ってしまっている。
一家に一台欲しいぐらいに、美味しそうなメニューばかり。
「頂きます」
わくわくしてピザを頬張ると、噛み千切ったチーズが糸を引いてとろりと垂れる。
うわあ。ベーコンが蜂蜜の甘さで塩辛さが際立って絶妙だ。
マリネだって、程よい酸味が癖になりそう。
二個目のピザをホールから千切っていたら、ジンさんがずっと私の方を見て手を止めていた。
「あ、私ばかりガツガツ食べてすいません」
散々、文句を言ってたくせに私ったらなんと卑しい奴なんだろう。
「いや、食べてる姿が可愛いから見てるだけだ。気にすんな」
「うっ」
「どうした? ほら、お茶」