英国紳士と甘いはちみつ同居☆

さっきから、結構俺様というか態度が上から目線だなって思っていたのに、急にそんな事言うから喉に詰まってしまったじゃない。
「気にしないわけありませんったら。ジンさんも食べて下さい」
「そんな、一生懸命頬袋に詰めるハムスターみたいな顔されたら、さ。食べるより、くるみの顔を見ていたくなる」

「……」

天然のキザなのかしら。
絶対、日本人にそんなこと言ったら何人か本気にしちゃうんだから。

「全部食べちゃいますからね」
「ああ。お前はもう少し太ってもいいぐらいだ。抱きしめたら折れてしまいそうだ」

「!?」
貴方なんかに抱きしめさせませんっ

とまた大声を出しそうになったけど、止めた。
もしかしたら、英国では抱きしめるのが挨拶かもしれないし。

「猫みたいに懐かない見た目なのに可愛いとか、本当にくるみは俺を転がすのが上手いな」

「転がしていません」

「でも、これで俺が此処にいたらいけない理由は何も無くなったわけだよな?」
「うっ」

確かに。
料理も出来るし、うちの親から許可も貰ってるし。

< 26 / 43 >

この作品をシェア

pagetop