英国紳士と甘いはちみつ同居☆
「私に聞きたいハチミツってのは?」
「それは出かけてからだ。お前が俺を一ミリも思い出してないのに説明するなんて面倒だろ」
「思い出す?」
そう言えば、ジンさん私に会いたかったとか云々言わなかったっけ。
「だから、一緒に買いものでもしていれば思い出すかもしれないだろ」
ギロリと強く睨まれてしまえば、それ以上聞ける雰囲気にもならず、渋々食べたモノをシンクに置いた。
思い出す?
ジンさんみたいなイケメンなんて、生涯で一度会えば忘れられないと思うのにな。
「それと、安くて品ぞろえの良いスーパー」
「それなら、駅のスーパーだね」
「まずは胃袋から云々ってな」
サングラスをかけたジンさんが、口元をにやりと歪ませる。
やばいやばい。
目がサングラスで隠れた分、唇がセクシーで心臓に悪い。