わたしのこと、好き?
2.
キミの本音
次の日の朝。
寝不足のまま登校した。
メールが来なかったことは残念だけど、学校で会えるから嬉しさの方が勝っている。
へへっ、早く会いたいな。
もっともっと、好きになっちゃったよ。
校舎の中、教室がある階に到着したところで階段の上から声が聞こえて来た。
「ねー、陸斗〜!昨日、梅沢さんと一緒にいなかった?」
この声は……新田さん?
自分の名前が出たことに、ドキリと鼓動が鳴った。
「え?マジ?お前らってそういう関係なの?」
激しく騒ぎ立てる声がたくさん聞こえる。
どうやら、麻生君のグループと新田さんのグループが一緒になって話しているらしい。
わたしは思わず立ち止まって耳を傾けた。
「うっせえなー。どうでもいいだろ、んなこと」
色んな人に詰め寄られ、麻生君が面倒くさそうな声を出す。
「どうでもよくねーよ!ダチなんだから、隠し事はナシだぞ!」
「そーだそーだ!ちゃんと教えろよ」
麻生君の男友達が次々に問い詰める。