わたしのこと、好き?
「付き合ってやるっつってんだよ」
「!?」
あまりにも淡々と言うから、わけがわからなくてパニック状態。
つ、付き合ってやる……?
う、うそでしょ……?
なんで!?
「なに?不満なわけ?」
口をパクパクさせて驚くわたしに、麻生君は冷たい瞳を向ける。
冷たいけど、どこか温かみもあって。
怖いとは思わない。
むしろ、魅力が増したような気がしてドキドキが止まらなくなる。
こんなわたしは、どこかおかしいのかもしれない。
「め、滅相もない!!ほ、本当にわたしでいいんですか!?」
信じられなくて、食い入るように麻生君に詰め寄った。
だってだって……!
夢みたいだよ。