わたしのこと、好き?
「梅沢!わり、遅れた」
悶々と考え込んで気分が沈んで来た頃、麻生君が目の前まで走って来た。
腰で履いたジーンズに、ワンポイントのロゴが入ったブランド物の黒のポロシャツ。
襟を立てて、すごくオシャレに着こなしている。
靴はスニーカーで、ラフな感じだったけどスタイルが良いせいか良く似合っていた。
ーードキドキ
複雑なはずなのに体は正直で。
真っ赤になっていく顔が恥ずかしい。
「目覚ましセットしたのに起きらんなくて……悪いな」
「う、ううん……!3分しか過ぎてないし、遅刻の内に入んないよ」
申し訳なさそうにする麻生君に、ニッコリ笑ってみせた。
良かった。
普通に出来るじゃん、わたし。
それにしても……麻生君の私服姿カッコ良すぎだよ。
付けてるアクセもオシャレで、良く似合っている。