わたしのこと、好き?


「梅沢!わり、遅れた」



悶々と考え込んで気分が沈んで来た頃、麻生君が目の前まで走って来た。


腰で履いたジーンズに、ワンポイントのロゴが入ったブランド物の黒のポロシャツ。


襟を立てて、すごくオシャレに着こなしている。


靴はスニーカーで、ラフな感じだったけどスタイルが良いせいか良く似合っていた。



ーードキドキ


複雑なはずなのに体は正直で。


真っ赤になっていく顔が恥ずかしい。



「目覚ましセットしたのに起きらんなくて……悪いな」



「う、ううん……!3分しか過ぎてないし、遅刻の内に入んないよ」



申し訳なさそうにする麻生君に、ニッコリ笑ってみせた。


良かった。


普通に出来るじゃん、わたし。


それにしても……麻生君の私服姿カッコ良すぎだよ。


付けてるアクセもオシャレで、良く似合っている。


< 37 / 58 >

この作品をシェア

pagetop