▲三角関係▲
今日はいつもより早く用意することができた。
『用意できた~?』
「おう」
いかにも不機嫌そうな顔をしている。
『も~。ネクタイくらい
ちゃんとしなよ~。』
そう言って私はお兄ちゃんの
だらしないネクタイをちゃんとした。
『いってきま~す』
玄関を出るといつも通り
先輩が家の前で待っていた。
『おはよ~う』
「おはよう。美緒
今日は早かったな~」
その時お兄ちゃんが玄関から外に出てきた。
「おっ!?亮介!!久しぶりだな。
やっと帰ってきたのかよ~」
先輩はお兄ちゃんを見て
ビックリしたように言った。
先輩とお兄ちゃんは
クラスも同じだから結構仲がいい。
「おう。ひさしぶり~。
てかヒロ.お前こいつと
毎日学校行ってんのか?」
「おう。しゃ~なしで一緒に
行ってやってんだよ~」
先輩はえらそうに言った。
『またまた~しゃ~なしとか言って
私と一緒に行きたいくせに~♪』
「お前らさ~。仲いいよな(笑)」
『は~!?仲良くないから!!!』
私と先輩は声を合わせて言った。
『てかお兄ちゃんまで
そんなこと言わないでよね~』
「そうだよ亮介~。」
『俺までって他にも誰かに
言われたのかよ?(笑)』