彼と私と元カレ
「なっ…!?」
紺野は赤い顔のまま、理沙から視線をそらし、口を開く。
「それも……阻止しに来たけど…」
「……っ!?」
紺野の言葉に、理沙の顔が赤くなる。
「おー素直素直、じゃぁ…そろそろ帰るか?ありがと小澤っ」
「いえいえ…」
「ごめんね?俺お邪魔だけど、一緒に帰ろうよ〜今日はっ」
「うん…全然大丈夫だよ?じゃぁ、私着替えて来る」
「はーい」
理沙が更衣室へ走って行ったあと、紺野がボソッと口を開く。
「"全然大丈夫"かぁ…」
「えっ?あー…さっきの、別に深い意味はないでしょ?」
「分かってる…」
紺野の表情を見る羽山。
「なぁ、大地」
「…なに?」