彼と私と元カレ
そして、一日開けて二学期に入る。
今日は始業式、午後から部活もある。
紺野達とはクラスが違う為、部活まで顔を合わせることはない。
始業式が終わってお昼。
「理沙…大丈夫?」
「うん、平気っ」
「平気って顔じゃないけど…」
「えっ?クマひどい?」
「いや、クマより目の周りが赤いかな…」
「ヤバイなぁ〜彩ちゃんコンシーラー持ってない?」
「あるけど、ねぇ…理沙、ちゃんと話した方がいいんじゃない?」
「えっ…?」
「ね?」
「……どっちと?」
「えっ……それは…」
彩が少し困った顔をして、理沙が慌てる。
「ごめんっ…彩ちゃんを困らせたかったわけじゃなくって…」