彼と私と元カレ
「でも、私…」
「小澤っ」
「え…?」
「俺は……小澤が幸せになれる方に行ったらいいと思うよ?」
「……え?」
どういう…意味?
理沙がゆっくりと紺野の方を見る、けど紺野はグラウンドを見つめたまま口を開く。
「先輩の気持ちは本当だと思う、ちゃんと話した方がいいと思う…」
「紺野くん…なに言って?」
そして紺野が立ち上がる。
「じゃぁ…俺そろそろ着替えに行かないと、マネージャーも遅れるなよ?」
「えっ…ちょっと待って、紺野くんっ」
「じゃ…」
そう言って紺野は、部室の方に走って行った。
「紺野くん…ウソ…だよね?紺野くんは、私と先輩がもう一度上手く行ったらいいと思ってるの?」
それが、本当の気持ち…?