彼と私と元カレ
そして、昼休み。
先輩に振られた場所、中庭の木陰で待つ理沙。
ふいに自販機の方をみてしまう。
「紺野くん…」
その時。
「小澤っ」
「先輩…」
そして、二人は向かい合う。
「正直…小澤から連絡がきてホッとした」
「えっ?」
「あれで完全に、嫌われたかなって思ってた」
「そんなこと…ないです、好きになった人…嫌いになんてなれません」
「小澤…」
「正直、すごくビックリしました…どうして?って…いろいろ考えこんだりもしました」
「沢山…困らせたよな?ごめん…」
楠木の言葉に、首を振る理沙。