彼と私と元カレ


「……笑えるでしょ?」



理沙の言葉に紺野は再び頬をかき、理沙の前に立った。



「小澤っ」



「なに…?」



すると紺野は理沙の手を取り、自分の持っていたジュースを渡す。



「えっ?なに?」



「これ、俺間違えて押した、だからやるっ」



「はっ?」



「俺やっぱりコーラにしよっ」



そう言って紺野は、再び自販機に向かった。



「ちょっと…紺野くんっ」



紺野を追って自販機に行くと、紺野は自販機にお金を入れて口を開いた。




< 4 / 129 >

この作品をシェア

pagetop