彼と私と元カレ
「まぁ…色々と事情があって、心配してくれてるのかも?ははっ…」
「事情?」
「いや…色々と…」
「ふーん?」
紺野くんには振られてるのも見られてるし、他の部員の人が言い寄って来るのを羽山くんが止めてくれたり…あるしな。
「まぁ、ボディーガードがいるなら大丈夫か?」
「ははっ、ボディーガードかなぁ?」
「そういうことなら安心した、でも帰り気をつけてね?」
「うん、彩ちゃんもまたね?」
そして2人は手を振り合い、お互いの部活へ向かった。
7:00すぎ。
野球部の気合いの入った練習が終わり、みんなクタクタで部室から出て行く。
最後に残る3人。
「今日はみんなクタクタだったから、小澤にちょっかい出すヒマもなかったな?」
「みたいだな?」
「っていうか、そんなに本気とかじゃないんじゃ?」