彼と私と元カレ
「午後から部活だぞ、マネージャー」
「えっ…うん?」
「それまで、どっかで休んでこいよ」
そう言って紺野は、ボタンを押してコーラを取る。
「……うん、分かった」
そして理沙は紺野からもらったジュースを握り、中庭の方へ走った。
誰もいない所でしゃがみこむ。
「紺野くんに、助けてもらったな…」
見られたのが、紺野くんで良かった。
でも、後からからかってくるかも?
けど…。
どうして?先輩…。
潤んできた目元を押さえながら、理沙はうつむいた。