彼と私と元カレ
海と君
そして夏休みも8月に入る。
午前で部活終了だった野球部は、みんな楽しそうな雰囲気で部室を出て行く。
理沙がボールの入ったカゴを用具室に戻そうとした時、こないだ声をかけてきた部員2人が近づいてくる。
「あっ、小澤っ」
「…なに?」
「あのさっ…」
「バカ、早く言えよっ」
「分かってるよっ、あのさ…片づけ終わったら俺らと遊びに行かない?」
「…えっ?」
「ほら、部活午前で終了だし、いい天気だしっ」
「そうだ!プールとか!待ち合わせしてっ」
プール!?
無理でしょ!
「あー…えっと…」
理沙が困った顔をしていると。