彼と私と元カレ
「まぁね?」
「もしかして羽山くん、彩ちゃん狙い?」
「いやぁ〜テニス部って可愛い子多いよね?」
「えー?なにそれっ」
「とにかく、せっかくだから4人で遊びに行かない?」
「うーん…」
理沙がチラッと紺野を見ると。
「まぁ、いいんじゃねーの?」
「だよな?」
「俺さっきのけっこう良かったな?」
「あぁ!プール?」
「そうっ」
「えっ!?本当に言ってる!?ヤダよ、急にっ」
「えーちぇ…」
3人はしばらく考えて、紺野がパッと閃いた顔をする。
「そうだ、海!」
「えっ…?」
「海なら、入るのは自由だろ?」
「そうだ、それだ!さすが大地っ」
「うーん…いいけど、水着は着ないよ?急だし」
「えっ?そうなの?がっくし…」
羽山ががくっと肩を落とす。
「まぁ、いいじゃん?夏味わって来ようぜ?」
「私も…そういうことならオッケーだけど」