彼と私と元カレ
「よっしゃー!俺もオッケー!そうと決まれば彩ちゃん迎えに行こうぜ?」
「いつも正面玄関前で会ってるから、片づけ終わったら行こっか?」
「おぅ!」
そして片づけを済ませ、理沙も着替えて更衣室を出る。
3人は正面玄関前へ、するともう彩が立っていた。
「彩ちゃーんっ」
理沙に気づいた彩が振り向く。
「理沙お疲れーって、なんで…3人?」
「そう、実は…」
「今から海に行こう!彩ちゃん!」
羽山が理沙よりも前に出て、彩にそう言う。
「えっ!?海!?」
「普通…驚くよねー」
「さっき決まったんだ、海に行こうって、彩ちゃんも一緒に行こうぜ!」
「うーん…」
少しとまどう彩は理沙を見た。
理沙は両手を合わせて、"ごめん"のポーズをとっている。
すると、羽山が彩の隣に来て、そっと耳打ちし始めた。