彼と私と元カレ
「4人の方がいいと思うからさっ、いろいろと」
「えっ?」
そう言って羽山は後ろの紺野と理沙を見る。
「えっ…!?2人って、そういうことなの?」
「いや、まだハッキリとは、とりあえず俺の願望?」
「あー…そう?」
「ね?彩ちゃんっ」
羽山の意思に押され、彩はしぶしぶ。
「……うん」
「マジっ?」
「なんか楽しそうだし、行こっか?」
そう言ってニコッとする彩。
彩の言葉に理沙と紺野もホッとする。
「よーし、行きましょ!レッツゴー!」
「ゴー!」
そう言って先に歩く羽山と彩。
「あれ…なんか2人前より仲良くなってる?」
「さぁー?まぁ、いいんじゃねーの?」
「やっぱり、羽山くんって彩ちゃん狙ってるの?」
「さぁ?聞いたことないけど?」
「そうなんだ」
「難しいこと考えずに楽しもうぜ?俺も海久々だしっ」
紺野の可愛い笑顔に、理沙もホッと安心する。
「うん…そうだね?楽しもうっ」
そして4人は電車に乗り、海へ。