彼と私と元カレ
海の家の裏に来た2人。
紺野は羽山の持っていたカキ氷を1つ奪い、口に運ぶ。
「おまえなぁ、タイミング悪いんだよ!」
「えっ?なにが?っていうか、食うんだ?」
「食べるわっ、勿体無いだろ」
「あ…そ?っていうかなに?タイミングって」
「は!?だから、おまえが余計なこと言うから俺はついっ…」
紺野はそう言いかけて、視線を横にずらし、カキ氷をまた口に運ぶ。
「もしかして…"つい、告白しそうになったじゃねーか?"」
「……っ!?」
「あ〜ぁ、図星かぁ〜意外と早かったんだな?気づくの」
「だから、違うって言ってんだろ!」
「だったら、今までの会話パーなんですけど?」
「……っ」
口ごもった紺野は、またカキ氷を口に運ぶ。