彼と私と元カレ


そして合宿所の中に入り、息を切らす理沙。



「はぁーはぁー…で、顧問急用ってなに?」



「あー…あれウソっ」



「えっ!?ウソ!?」



「……悪い、余計なお世話だったよな?」



「あ…ううん?本当の所ちょっととまどってた」



「そっか…?」



「ありがとう、走ってきてくれて」



「……っ、いや、別に」



そう言って、視線を逸らした紺野の耳が少し赤くなっていた。




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