彼と私と元カレ
ある日、理沙は合宿所内の物干し場で洗濯物を干していた。
「さすが合宿、すっごい量」
「小澤っ」
声をかけられ振り向くと、紺野が干してあるユニホームの間から顔を出す。
「紺野くん?」
「お疲れ、すっごい量だな?」
「ね?毎年ながら合宿ってすごいね?」
すると紺野が、理沙の足元に置かれてる洗濯カゴの中に手を伸ばす。
「手伝うよ」
「え!?いいよっ、これはマネージャーの仕事なんだから」
「いいよ、今ヒマなんだから」
そう言って紺野がユニホームを手に取って、空いてる所に干し出した。