彼と私と元カレ
そして夕方6:00。
部活が終わり、部員達が次々と部室から出てくる。
まだボール磨きをしていた理沙は、部室の外にいた。
「お疲れマネージャー、お先にっ」
「お疲れー」
笑顔で部員に答える理沙の元に、二人の部員が近寄る。
「マネージャー」
「はい?」
「それ、まだかかる?俺も手伝おうか?」
「えっ?」
「おまえ今日用事あんだろ?小澤俺が手伝うよっ」
「えーっと…」
理沙がとまどっていると。
「ほら、おまえら帰れ帰れー」
部室から紺野と、現キャプテン羽山が出てくる。
「なんだよ羽山っ、おまえも残るつもりだろっ」
「はぁー?そんなわけないだろ、なぁ?大地っ」