彼と私と元カレ
「えっと…」
理沙がとまどった表情をしていると、紺野は手を止め、後ろ首をかく。
「だから…つまり…」
そんな紺野を理沙も見つめる。
と、そこに。
「おーい!大地ここにいたのかよ〜」
その声にビックリして2人が振り向くと、羽山がアイスを口に入れながら近づいてくる。
「羽山っ…!」
「いやぁ〜探したしっ」
そう言って羽山が紺野に近づくと、隣に理沙がいることに気づく。
すると、羽山はちょっと焦った表情になり、と同時に何かを察した。
「あ…悪い……続けてくれ!」
そう言って、羽山は走って出て行く。
「はっ!?アホか!続けれるわけないだろ!」
紺野が焦った顔で、羽山に向かってそう叫ぶ。
「悪い…小澤、あのアホちょっと追いかけるっ」
「あ…うん、どうぞ…」
そして紺野も羽山を追って出て行った。