彼と私と元カレ
「去年はこんな風に、小澤と2人で星空を見上げるとは思わなかったな…」
「え?あー…うん、そうかも」
去年は…先輩と一緒だった。
理沙は思わずうつむく。
そんな理沙の横顔を見て、紺野が口を開く。
「小澤…」
「…ん?なに?」
「小澤って、本当はもっと笑うよな?」
「…え?」
「俺、小澤の笑った顔が…好きだよっ」
「……っ!」
「部のみんなも、小澤の笑顔に助けられてると思う」
「そう…かな?」
「うん、だから小澤にはもっと笑ってて欲しいって思う」
「紺野くん…」
「……って、そんなの上部だけだよな」
「え…?」