彼と私と元カレ
「勝手だけど、気持ち伝えたかったんだ…」
「…うん…」
「でも1つだけ…頼みたいことがある」
「…なに?」
「今週末の夏祭り…一緒に行って欲しい」
「夏祭り…?」
「最初で最後でいい、2人で…」
「あ…」
紺野くん、すごく真剣な瞳をしてる。
理沙は少しうつむきながら、ゆっくりとうなづいた。
「マジ!?よっしゃー」
紺野の喜びように、理沙はふっ…と微笑む。
なんとなく…紺野くんとなら、2人でも大丈夫な気がした。
だから、体が勝手に反応してしまった。