彼と私と元カレ
考えることは沢山あるけど、でも…とりあえず今はお祭り楽しまないとね。
せっかく、紺野くんと2人で来たんだし。
出店を回るうちに2人の緊張が溶け、次第に笑顔で笑い合う理沙と紺野。
2人は休憩所で買った食べ物を、半分こずつにして食べる。
「ん!おいし〜」
「だろ?」
紺野の笑顔が目の前にあり、理沙はついじっ…と見てしまう。
「え…どうした?」
「あ…ううん?」
嬉しそうな紺野くんを見ると、なんだかホッとする。
「今日…やっぱり誘って良かった」
「紺野くん…」
どうしよう…私、紺野くんの言葉にドキドキし過ぎて、苦しい。
でも、紺野くんと2人で会うのは、これが最初で最後なんだ…。